ブログ
9.162022
四十肩・五十肩について

よく使われる「四十肩」という言葉ですが、実は非常にざっくりした名前で、様々な理由があり肩が動かない(肩があがらない)、肩の関節が痛い、と言った症状をまとめて「四十肩」と一般的に読んでいます。
その原因としてはよく見られるものとして
・肩関節を動かす筋肉、もしくは筋肉と骨の接合部の損傷
・肩関節に石灰の塊ができてしまって刺激している
・肩関節に突発的な炎症が起きている
など、原因によって対処は様々です
また、非常に厄介なものとして「肩を動かすと痛い」という状況が続いて肩を動かさないことで、関節周りの筋肉や組織が癒着し、炎症は引いたのに肩を一定以上動かすと痛い、動かないという状態が続くことがあります。つまり一次的な(最初の)四十肩の後遺症として、二次的な四十肩が起きている状態です。
このように「肩関節が固まってしまった状態(関節拘縮)」は放置していてもなかなか治りません。
当院でも「病院で様子を見ましょうと言われたので何週間も様子を見ていたが、肩の動きが戻らない。痛い」とおっしゃる患者様はよくいらっしゃいます。
肩は様々な角度に動かせる関節ですが、そのために様々な筋肉が入り組むように配置されていて、数週間動かさないだけでも固まってしまうことはよくあります。
これは、適切なケアとリハビリが必要になります。
当院では
・急性の痛み(痛みがでてすぐ)には痛みを減らすことを優先とした治療を行い、場合によっては固定なども考慮にいれます。
・強い痛みが引いてきた段階で、適切なリハビリ/セルフケアを徐々にはじめ、肩関節が固まることの予防を重要視します。
・すでに肩関節の動きが固まっている患者様には、筋膜リリースを中心とした、機能回復の治療とリハビリの指導をさせていただいています。
特に筋膜リリース(グラストンテクニック)は肩関節の拘縮の治療にかなり手ごたえを感じており、通常より短期間で可動域の改善を期待することができます。
まずはご相談ください。